推し活で文化財を守るサイトを制作した話|OSHIDERA 推し寺
「良いことをしているのに、なかなか関心を持ってもらえない」。社会のための活動をしている人ほど、そんな悩みを抱えているかもしれません。
わたしは、「OSHIDERA 推し寺」のサイトを制作しました。推し活で、文化財を守るという取り組みです。
結論から言うと、このサイトで大切にしたのは「むずかしく見えるテーマを、身近な言葉に置きかえる」ことです。この記事では、サイトづくりで考えたことと、やってみてわかったことをお話しします。
OSHIDERA 推し寺はどんな取り組みか
OSHIDERA 推し寺は、推し活を通じて、文化財を守ることを目指す取り組みです。
推し活とは、好きな人やキャラクターなどを応援する活動のことです。グッズを買ったり、イベントに行ったり、まわりに魅力を広めたり。多くの人が、楽しみながら「推し」を応援しています。
その気持ちを、お寺や文化財に向けてもらえたら。そんな発想から生まれた取り組みです。
なぜ「推し活」と組み合わせたのか
文化財を守ることは、大切なことです。でも、「文化財の保護にご協力ください」と言われても、どこか遠い話に感じてしまう人も多いと思います。
一方で、推し活は、多くの人にとって身近で楽しいものです。
- 好きなものを応援したい気持ちは、だれにでもある
- 応援すること自体が楽しい
- 仲間と一緒に盛り上がれる
この「応援したい気持ち」と、文化財を組み合わせることで、むずかしく見えるテーマを、楽しく関われるものに変えられると考えました。
サイトづくりで考えたこと
最初の数秒で「何の取り組みか」を伝える
サイトを開いた人が、すぐに「これは何なのか」をわかるようにすることを意識しました。「推し活で、文化財を守る」という一言は、短くて、意外性もあります。この一言を、しっかり目に入る場所に置きました。
かたすぎず、軽すぎない雰囲気にする
文化財やお寺は、歴史ある大切なものです。一方で、推し活は明るく楽しいものです。この2つのバランスをとることを大切にしました。敬意を持ちながらも、気軽に関われる雰囲気を目指しています。
「自分にもできそう」と思える流れにする
見た人が「おもしろそう」と思っても、何をすればいいかわからなければ、行動にはつながりません。関わり方をわかりやすく見せることを意識しました。
やってみてわかったこと
身近な言葉に置きかえると、届く人が変わる
同じテーマでも、どんな言葉で伝えるかによって、関心を持ってくれる人がまったく変わります。「文化財保護」と「推し活」では、反応する人がちがいます。言葉の選び方は、届けたい相手を選ぶことでもあると感じました。
意外な組み合わせは、覚えてもらいやすい
「推し活」と「文化財」は、ふつうはあまり結びつかない言葉です。だからこそ、一度聞くと覚えてもらいやすいと感じています。
大切なものを扱うときは、敬意を忘れない
楽しく伝えることと、大切なものを軽く扱うことはちがいます。お寺や文化財に関わる方々への敬意を忘れないよう、言葉やデザインに気をつけました。
一言で言えると、人に広めてもらえる
「推し活で、文化財を守る」のように一言で言えるテーマは、見た人がほかの人に伝えるときにも便利です。説明が長いと、伝える側も大変です。
サイトを見た人が、そのまま友だちに話せるくらいの短さ。それを意識すると、自分たちが声をかけられない人にも、少しずつ広がっていくと感じています。
あなたの事業に置きかえるヒント
推し寺の考え方は、社会のための活動や、むずかしく見えるテーマを扱う事業に使えます。
- あなたのテーマは、お客さんにとって遠い話になっていないか
- お客さんが身近に感じている言葉や文化に、置きかえられないか
- 意外な組み合わせで、印象に残る一言をつくれないか
たとえば、地域の清掃活動なら「街のお手入れ部」、防災の講座なら「家族を守るそなえ遊び」のように、身近な言葉に置きかえるだけで、関心を持つ人が変わります。
言葉を置きかえるときは、お客さんがふだん使っている言葉に耳をすませてみてください。SNSや会話の中で、お客さんがどんな言葉で話しているかを知ると、届く言葉のヒントが見つかります。
まとめ
OSHIDERA 推し寺のサイトでは、「推し活」という身近な言葉を使って、文化財を守るというテーマを届けました。
- むずかしく見えるテーマは、身近な言葉に置きかえる
- 最初の数秒で、何の取り組みかを伝える
- 楽しさと敬意のバランスを大切にする
伝えたいことが伝わらないと感じたら、内容を変える前に、「伝える言葉」を変えてみてください。
つっちーの実例の記事
月額コミュニティのLP制作で考えたこと|RESONA質問力とセールスを学ぶ月額コミュニティ「RESONA」のLPを制作しました。月額サービスのLPで伝えるべきこと、構成の考え方、つくってわかったことを、事業に置きかえやすいヒントと一緒に紹介します。
理学療法士の経験がアプリづくりに活きた理由理学療法士・パーソナルトレーナーとして多くの方と向き合ってきた経験は、いまのアプリやサービスづくりにもそのまま活きています。「聞く・評価する・合う形を見つける」という共通点を紹介します。
Webメディアの管理人の仕事とは|視座プラスの運営虚次元メディア「視座プラス」で管理人を担当しています。メディアの管理人とはどんな仕事か、記事を届けるときに大切にしていること、やってみてわかったことを事業へのヒントと一緒に紹介します。
コミュニティ参加ページのつくり方|虚次元探求者コミュニティー問いを育て、世界を見る解像度を上げる探求の場「虚次元探求者コミュニティー」の参加ページを制作しました。参加ページで伝えるべきこと、デザインで考えたこと、つくってわかったことを紹介します。
アルファ世代のトレンドがわかるポータルづくり|TrendVoiceアルファ世代のトレンドがわかるポータル「TrendVoice」。なぜ若い世代のトレンドに注目したのか、ポータルという形を選んだ理由、つくるときに考えたことを、事業に置きかえやすいヒントと一緒に紹介します。