事業計画書の書き方|個人事業主向けの最低限の7項目
「事業計画書を書いたほうがいい」と聞いても、何から書けばいいかわからない。ひな形を開いてみたものの、項目の多さに手が止まってしまった。そんな経験はありませんか。
結論からお伝えすると、個人で始めるなら、まずは自分のための「最低限の事業計画書」で十分です。7つの項目を、それぞれ数行ずつ書くところから始めてみましょう。
事業計画書は誰のためのものか
事業計画書には、大きく分けて2つの使い道があります。
- 自分の考えを整理するためのもの
- 金融機関や補助金の申請など、ほかの人に見せるためのもの
ほかの人に見せる計画書は、決められた形式や細かい数字が必要になることがあります。その場合は、提出先の案内に合わせて作る必要があります。
この記事でお伝えするのは、前者の「自分のための計画書」です。頭の中にあるものを言葉にすると、足りない部分や、決めきれていない部分がはっきりします。そして自分用の計画書がしっかりしていれば、あとで提出用の書類を作るときにも役立ちます。
最低限の7項目
1. どんな事業か(ひと言で)
まず、自分の事業をひと言で説明します。「〇〇な人の、〇〇を、〇〇で解決する事業」という形にすると書きやすくなります。ここがうまく書けないときは、まだ考えが整理しきれていないサインです。
2. 誰のための事業か
お客さんになる人を書きます。年代や性別より、「どんな状況で、何に困っている人か」を具体的に書きましょう。
3. 何を提供するか
具体的なサービスや商品の中身を書きます。受けたお客さんが、どんな状態になれるのかもあわせて書いておくと、説明文を作るときに役立ちます。
4. いくらで売るか
価格と、その価格にした理由を書きます。かかる費用、お客さんが得る価値、ほかのサービスとの比較など、根拠をメモしておくと、あとで見直すときに迷いません。
5. どうやって知ってもらうか
お客さんに知ってもらう方法を書きます。SNS、紹介、イベントなど、思いつく方法を挙げたうえで、最初に力を入れるものを1つか2つに絞っておきましょう。
6. お金の見通し
始めるのにかかるお金と、毎月かかるお金を書きます。そのうえで、「毎月いくら売れたら続けられるか」を計算してみます。
- 始めるときにかかるお金(道具、サイト、登録費など)
- 毎月かかるお金(ツール代、場所代、交通費など)
- 続けるために必要な月の売上
- それは何人のお客さんにあたるか
最後の「何人にあたるか」まで出すと、目標が急に現実的に見えてきます。
7. 最初の3か月でやること
最後に、最初の3か月でやることを書きます。1か月ごとに、やることを2〜3個ずつ書く程度で十分です。遠い先の計画より、目の前の行動がはっきりしているほうが、実際に動き出しやすくなります。
書き進めるコツ
7項目と聞くと多く感じるかもしれません。書き進めるときは、次のことを意識してみてください。
- 最初から完璧に書こうとしない
- わからない項目は「未定」と書いて、先に進む
- 1項目につき数行でよい
- 書いたら声に出して読んでみる
声に出して読むと、つながりのおかしいところに気づきやすくなります。「このお客さんに、この方法で知ってもらえるだろうか」「この価格で、この人数なら続けられるだろうか」と、項目どうしを見比べてみましょう。
わたしも新しいサービスを考えるときは、まず短い文章で全体を書き出してから形にしています。書いてみて初めて、決めていなかったことに気づくことがよくあります。
人に見せると見落としに気づける
書き上げた計画書は、身近な人に見せてみるのもおすすめです。自分では当たり前だと思って書かなかったことや、説明が足りないところを指摘してもらえます。
見せるときは、「どこがわかりにくかった?」「お客さんの立場で読んで、申し込みたいと思う?」と聞いてみてください。答えにくそうな部分があれば、そこが考えを深めるポイントです。
計画書は書いて終わりではない
事業計画書は、一度書いたら終わりではありません。始めてみると、思っていたのと違うことがたくさん出てきます。それは自然なことです。
月に一度くらい見返して、実際とずれているところを書き直していきましょう。計画どおりに進まなかった部分こそ、次に何をすればいいかを教えてくれます。
まとめ
個人事業の事業計画書は、まず自分の考えを整理するための最低限のもので十分です。
- どんな事業か、誰のためか、何を提供するか
- いくらで売るか、どうやって知ってもらうか
- お金の見通しと、最初の3か月でやること
- 完璧を目指さず、書いてから見直す
提出用の書類が必要な場合は、提出先の最新の案内を確認して作りましょう。ひとりで書き進めるのが難しいときは、話しながら一緒に整理していくこともできます。
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