サービスのコンセプトの作り方|ひと言で伝わる説明文を作る手順
「どんなお仕事をしているんですか?」と聞かれて、うまく答えられなかったことはありませんか。説明しようとすると長くなって、相手がだんだん困った顔になっていく。自分のサービスなのに、ひと言で言えないもどかしさを感じている人は多いです。
結論からお伝えすると、サービスのコンセプトは「誰の」「何を」「どう変えるか」の3つを決めると、ひと言で言えるようになります。この3つが決まれば、説明文やプロフィール、サイトの文章もぐっと書きやすくなります。
コンセプトとは何か
ここでいうコンセプトとは、「そのサービスが、誰のために、何をするものか」をひと言で表したものです。サービスの軸と言いかえることもできます。
コンセプトがはっきりしていると、次のようなよいことがあります。
- 初めて会った人にも、すぐに伝わる
- 発信の内容がぶれなくなる
- 新しいことを始めるとき、やるかやらないかを判断しやすくなる
- お客さんが、自分に合うサービスかどうかを判断しやすくなる
反対に、コンセプトがあいまいなままだと、やることがどんどん増えて、何の人なのか伝わらなくなってしまいます。
コンセプトを作る3つの要素
1. 誰の(お客さん)
まず、誰のためのサービスかを決めます。年代や性別ではなく、「どんな状況で困っている人か」で考えるのがポイントです。
- 例:開業したばかりで、何から手をつければいいかわからない人
2. 何を(困りごと)
次に、その人のどんな困りごとを扱うかを決めます。困りごとは一つに絞ると、伝わりやすくなります。
- 例:頭の中にあるアイデアを、言葉や形にできないこと
3. どう変えるか(変化)
最後に、サービスを受けたあと、お客さんがどう変わるのかを書きます。サービスの中身ではなく、お客さんの変化に目を向けるのが大切です。
- 例:自分の事業をひと言で説明でき、次にやることがわかる状態になる
ひと言にまとめる手順
3つの要素が決まったら、ひと言にまとめていきます。
- 「〇〇な人の、〇〇を、〇〇にするサービス」という形に当てはめる
- 声に出して読んでみる
- 長い部分や、わかりにくい言葉を削る
- 専門用語があれば、ふだんの言葉に言いかえる
- 身近な人に聞かせて、伝わるか確かめる
最初は長くなってもかまいません。何度も書き直して、少しずつ短くしていきましょう。
わたしもサービスを考えるときは、まずこの形で何通りも書いてみます。書いているうちに、本当に伝えたいことが見えてきて、言葉が自然と短くなっていきます。
よくある失敗
コンセプトを作るときに、よく見かける失敗があります。
サービスの中身ばかり書いてしまう
「〇〇の手法を使った、〇〇回のセッション」のように、中身の説明から始めてしまうパターンです。お客さんが知りたいのは、中身よりも「自分がどうなれるか」です。変化を先に伝えましょう。
いろいろ詰めこみすぎる
できることを全部入れようとすると、何のサービスかわからなくなります。言いたいことが多いときほど、一つに絞る勇気が必要です。
かっこいい言葉で飾りすぎる
抽象的な言葉や、おしゃれな言葉を並べると、なんとなくよさそうに聞こえます。でも、読んだ人が具体的に想像できなければ伝わりません。小学生にもわかるくらいの言葉を目指しましょう。
できたコンセプトの使い方
ひと言のコンセプトができたら、いろいろな場所で使っていきます。
- SNSのプロフィール
- 名刺や自己紹介
- サイトのいちばん上の文章
- 人に紹介してもらうときの説明
同じ言葉をくり返し使うことで、「この人は〇〇の人」と覚えてもらいやすくなります。始めてみて反応が思わしくなければ、少しずつ言葉を調整していけば大丈夫です。
コンセプトに迷ったときの見直し方
一度決めたコンセプトが、しっくりこなくなることもあります。そんなときは、次の点を見直してみてください。
- 実際に申し込んでくれた人は、最初に考えたお客さんと同じだったか
- お客さんから「助かった」と言われたのは、どんな点だったか
- 自分が説明していて、いちばん気持ちよく話せるのはどの部分か
実際のお客さんの声には、自分では気づかなかったサービスの価値が隠れています。お客さんが使った言葉を、そのままコンセプトに取り入れると、同じように困っている人に届きやすくなります。
まとめ
サービスのコンセプトは、「誰の・何を・どう変えるか」の3つで作れます。
- お客さんは、困っている状況で考える
- 困りごとは、一つに絞る
- サービスの中身より、お客さんの変化を伝える
- 声に出して、人に聞かせて、短く直していく
自分のことは、自分ではいちばん言葉にしにくいものです。ひと言にまとまらないときは、人に話しながら一緒に言葉を探すのもよい方法です。
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