起業で活かせる強みの見つけ方|自分では気づきにくい得意の探し方
起業を考えたとき、「自分には人に売れるような強みなんてない」と感じていませんか。資格もない、特別な実績もない。そう思うと、最初の一歩がとても重く感じられます。
結論からお伝えすると、強みは「特別なこと」ではなく、「自分には当たり前で、ほかの人には難しいこと」の中にあることが多いです。自分では気づきにくいので、振り返りと人への質問で見つけていきましょう。
強みが見つからないと感じる理由
強みが見つからないと感じるのには、理由があります。
- 自分が自然にできることは、努力した感覚がないので価値に気づきにくい
- 資格や肩書きがないと、強みと言ってはいけない気がする
- ほかの人の目立つ実績と比べて、自分を小さく見てしまう
でも、事業で求められる強みは、必ずしも目立つものではありません。「話をよく聞ける」「細かい作業をていねいに続けられる」「難しいことをやさしく説明できる」など、日々の中で発揮している力こそ、お客さんにとっての価値になります。
強みを見つける4つの方法
1. 時間を忘れて取り組めたことを書き出す
これまでの仕事や生活の中で、時間を忘れて取り組めたことを思い出してみてください。人に言われなくても続けられたこと、気づいたら夢中になっていたことには、あなたの得意が隠れています。
2. 人から感謝されたことを思い出す
「ありがとう」と言われた場面を、できるだけ具体的に書き出してみましょう。何をしたときに、誰に、どんな言葉で感謝されたか。くり返し感謝されていることがあれば、それは強みの候補です。
3. 身近な人に聞いてみる
自分では気づけない強みは、人に聞くのがいちばんの近道です。家族や友人、同僚に、次のように聞いてみてください。
- 「わたしが得意そうに見えることって何?」
- 「わたしに頼みたくなるのはどんなとき?」
- 「わたしのどんなところが意外だった?」
聞くのは少し照れくさいかもしれません。でも、返ってきた答えに「そんなことが?」と驚くことがよくあります。その驚きこそ、自分では当たり前すぎて見えていなかった強みです。
4. これまでの経験を「力」に分解する
職歴や経験を、肩書きではなく「どんな力を使っていたか」に分けて考えてみます。
わたしの場合、理学療法士として、話をよく聞き、今の状態を評価し、その人に合う形を一緒に見つける、ということをくり返してきました。今の仕事は分野がまったく違いますが、根っこにある力は同じです。経験を力に分解すると、別の分野でも活かせることに気づけます。
強みを事業につなげる考え方
強みが見つかったら、それを事業につなげていきます。ここで大切なのは、強みを「お客さんの困りごと」と結びつけることです。
- 見つけた強みを書き出す
- その強みで助けられそうな人を考える
- その人がどんなことに困っているかを考える
- 強みを使って、その困りごとをどう解決できるかを書く
強みだけを並べても、お客さんには響きません。「この強みがあるから、あなたのこの困りごとを、こう解決できます」という形にすることで、初めて事業の価値として伝わります。
強みは組み合わせると光る
一つの強みだけで勝負しようとすると、ほかの人と比べてしまいがちです。でも、複数の強みや経験を組み合わせると、あなただけの形になります。
たとえば「人の話を聞く力」と「文章をまとめる力」を組み合わせれば、聞いたことを言葉にして届ける仕事になります。「体のことにくわしい」と「AIを使える」を組み合わせれば、新しいサービスの形が生まれるかもしれません。
一つひとつは小さな強みでも、組み合わせることで、ほかの人にはない価値になります。
弱みに見えることが強みになることもある
自分では弱みだと思っていることが、事業では強みになることもあります。
たとえば、「パソコンが苦手だった」という人は、苦手な人の気持ちがよくわかります。だからこそ、同じように苦手な人に、やさしく教えることができます。「何度も失敗してきた」という人は、つまずきやすいところを知っています。
うまくいかなかった経験や、苦労したことも、書き出しておきましょう。それを乗りこえてきた道のりは、同じところで困っている人にとって、大きな助けになるかもしれません。
まとめ
起業に活かせる強みは、特別なものではなく、日々の中で自然に発揮している力の中にあります。
- 時間を忘れて取り組めたこと、感謝されたことを書き出す
- 身近な人に、自分の得意を聞いてみる
- 経験を肩書きではなく「力」に分解する
- 強みを、お客さんの困りごとと結びつける
- 複数の強みを組み合わせて、自分だけの形にする
自分の強みは、自分ひとりでは見えにくいものです。人と話しながら整理すると、思いがけない形が見えてくることがあります。
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